骨粗しょう症(骨粗鬆症)
骨量の低下により骨が脆くなり骨折しやすくなった状態のことで、多くは閉経後の女性に生じ、年齢とともに進行します。欧米の人に比べ日本人では多く、60歳代では10%以上、70歳台では20%以上、80歳代では50%以上の方が骨粗しょう症と言われる状態になっています。しかし骨折などによる症状が出ていない段階では病気の進行に気付いていない場合が多く、そのため治療を開始した時には相当病状が進行している場合も珍しくはありません。
当院ではレントゲン検査や骨密度測定検査などにより骨の健康状態をチェックすることでより速い段階で骨粗しょう症を診断し、必要であればお薬の内服による治療を行っております。特に更年期の女性の方は症状がなくても年に一度程度は検査をすることをお勧めします。この時期に骨量が急激に低下することがあるからです。
骨粗しょう症と診断された場合、痛みなどの症状があれば薬物的治療の対象となります。しかし、骨粗しょう症の場合は痛みなどの症状が初期にはないので注意が必要です。この場合薬物治療の開始時期に明瞭な基準はありませんが、むしろ比較的若年である程度骨量が保たれている状態で治療を開始した方が結果的にはよいと思います。また高齢の方でもあきらめずに治療を行えば、今後発生が予想される骨折などの合併症の危険性を減らすことは十分に期待できます。
内服薬ですが以前はビタミンDやビタミンKなどが中心でしたが、最近ではこれに加え骨量を増やす効果のある薬も数種類出て来ていますので、患者さんの状態によって選択することが可能です。胃腸に負担のかからないお薬もありますので、副作用などで一度内服を断念した方もあらためて相談して下さい。お薬の内服はすぐに目に見えるような効果が実感できるものではありませんが、長い目で見ると有効な治療ですから気長に治療することが大切です。