ナ日記(4)

この日記は、テレビ東京系アニメ『七人のナナ』(毎週木曜18:00〜)の感想日記であることをお詫びします。

この日記では便宜上、各ナナの呼称を七郎次、菊千代、平八、勘兵衛、五郎兵衛、勝四郎、久蔵で統一し、それに関しては一切の注釈を入れるつもりがないことをお詫びします。参照

この日記は毎週更新される予定ですが、決して「自分で頭ひねんなくてもボケッとしてりゃ向こうからネタが舞い込んできてくれるんだから、こんなラクな話ねえよな。うはははは」といった、不純な動機から作成されている訳では絶対にない、とは言い切れないことをお詫びします。

なんか、もう、とにかくお詫びします。


第二十二問 / 第二十三問 / 第二十四問 / 第二十五問 / 補習問題


▼補習問題「お正月だよ!7x7=49人のナナ?」(02/10/02 リリース)

     marine corps
★ ハートマン軍曹のマリンコ人生相談室 ★

控えー、銃ッ! …ハートマンだ。何やら周囲が騒がしいので、いったい何事だ、ミッキーマウス・クラブのお祝いパーティか? と思ったら、どうもファン待望のDVD7巻が発売されたらしいな。喜ばしいことだ。では、こちらも負けずに気合いを入れていくぞ! 人食い族の巨根が粗チンになろうとも!

▼DVD7巻、買ってきました! でも7巻だけではいかにも寂しいので、いっそのこと全巻そろえた方がいいのかなーとか思うんですけど、そんな金ないです。ちくしょう。やはり、借金してでも全巻そろえないとダメですか? あと、瞳たんはエロいです。(神奈川県/炎のジョニー)

■とうぜん買い揃えるべきだろう。貴様、なかなか殊勝な心がけだな。貴様は能なしだが根性がある、海兵向きだ! 褒美にジェリードーナツをやろう。感謝してジックリ味わえ。あと瞳はエロい。

▼ムチムチですか?(神奈川県/炎のジョニー)

■否。ム千ム千である。

 ―――とでも言わせたいのか! ここはゲーム帝国ではないと何度言えば分かる! きさま耳がないのか、それとも頭脳がマヌケか? 罰として根性直しの懸垂20! 司令官殿への1回と海兵隊への1回も忘れるな! 次!

▼っていうか、もう開き直ったので、どーせだしこんなのも描いてみましたっていうかー。あー、瞳たんにこんなふうにイタズラっぽく挑発されてえなー。ていうか是非からかわれてえー。そんで勢い余って押し倒しかけたところを「だーめっ♪」とか言われておあずけ食らいてえー。(神奈川県/炎のジョニー)

■誰も貴様の性的嗜好などに関心はない! だいたい古都三中はブルマではなくスパッツ採用だし、瞳の真の魅力は誰に対しても媚態のないところだ! 願望で現実を都合よく歪めるな!

▼でも、その「誰にも媚びない子が、しかし俺の前でだけはこんなにもエロエロに!」ってのが、つまりグッと来るシチュエーションなわけでしてな。どうよ、そのへん。(神奈川県/炎のジョニー)

■どうもこうもあるか、このクズ肉! どうなってんだ貴様? 黙らんと腹ワタつかみだすぞ!

▼ま、じつはもっとエロいのも描いてあるんですけどね。うへへ。(神奈川県/炎のジョニー)

■ホーリージーザス… こいつはたまげた、貴様どこでその画像を手に入れた!? 兵舎でエロ画像の閲覧が許可されとるか、二等兵? 貴様だけエロ画像を閲覧していいのか? いかんだろう! 何故いかん? なぜなら―――Because,you,are,disgusting,RORI-YAROU,Private Pile!

 …ところで、この画像は私が個人的に没収しておく。
 貴様らはダメだ! 潮吹き女王メリーを指で昇天させたピンクパンティ越しの冒険は終わりだ! 

▼ハァハァ、いま瞳たん犯してきた。リアルで。(神奈川県/炎のジョニー)

そうか、よかったな。今すぐ死ね。


さてDVD版だけのオリジナルエピソード“補習問題”は、第二十六問というより、十九問と二十問の間を埋める挿話で、まんが版の第八問とリンクする内容なのでした。ファンサービス満載のデタラメぶりは本編以上に頭が悪いことけたたましくて、たいへん素晴らしかったですよ。いや眼福、眼福。


補習問題「お正月だよ!7x7=49人のナナ?」 …そうか、正月か。正月と言えばテト攻勢を思い出すな。あの晩の一戦でわたしの戦友が一人、死んだ。奴は最高の海兵隊員だったが、チャーリー(※)がバンカーに向けて撃ったRPGの直撃を受けて、ドッグタッグ(認識票)も残らないほど粉々に吹き飛んだそうだ。ベトナムでは誰もが地獄を見た…… おっと、そんな話ではなかったか。失礼した。

(※)チャーリー…Vietnam Communistの頭文字をフォネティック読みすると「ヴィクター・チャーリー」という人名になることから、当時、米兵たちの間でベトコンを指す言葉として用いられたスラング。
 

24の瞳

■麦人に「学級日誌、20020101、補足」などとスタトレっぽいナレーションを言わせるのは、そういえばドラマCDでもやっていたな。これが本筋ではないが、しかし後半プリズムパワーの影響で24歳になった瞳は“女教師みゆ”そのものだ。実物の松来未祐は25すぎても中学生みたいなロリ顔だがな!
 

お年玉争奪花札勝負に興じるナナーズvs六造

(ざわ…ざわ…)
 そう… 花札じゃ……!
 ククク… 無論…というか… わしは持っておるっ……
 おまえたちにくれてやる… お年玉をっ…!
 ククク… どこに鼠… 税務官の輩が潜んでおるか知れんから大きな声では言えんが……
 七千円はくだらぬ金を持っておる…!
 最近では… ナナにばかりお年玉を集中させるのもどうかと思い… 瞳ちゃんにも手を出した…
 ものの見事に負けて身ぐるみはがれたが…
 転ばぬ先の何とやらだ… 常にリスクの分散は怠らないっ……!

 ―――まあ大体そんな内容だ。ところで、最終的には久蔵のイカサマによってかろうじてナナたちが勝利するわけだが、目が光ると賽の目が転がるというのは、もはやイカサマでも何でもなくただの超能力だ。貴様は何だ、ゴッドギャンブラーか!? サイコキネシス禁止!
 

揃いも揃ってお年玉を落とすナナーズ

■まさか時代も21世紀になったというのに「これがホントの落とし玉〜!」などという気が遠くなるようなダジャレをまざまざと見せつけられる羽目になるとは思いも寄らなかったので、非常に戦慄した。久蔵だけは巨乳の間に挟んでおいたため無くさずにすんだが、背徳の欲望に理性を失った他の六人に無理矢理、よってたかって、かわるがわる手込めにされて(本当に手込めにされました)大事なものを奪われる始末。

 註 : 欲望=金欲しさ、大事なもの=お年玉のこと。
      「手込め」は、暴力で危害を加える、という原義の方の意味。
      ところで、ここでの名塚たんの「いやぁん、だめぇ…っ」は大変エロくて良い。じつに良い。

 だが結局は七分の一、千円だけなってしまったお年玉。「七人で分ければ142.857142…」と意味もなくバルカン人化する勘兵衛、いつもの名案で“プリズムパワーで七倍以上に分裂させれ”と提案。しかし分裂したのはお年玉でなく、ナナたちが49人に。仕方ないので(?)忠臣蔵コスで三人組に四十九士で討ち入りしてみたり、用心棒の萱野月枝に地獄絵図られたり、奥の手のプリズムパワーで49343240116807117649823543と累乗分裂。けっきょく最終的には、ワヤになったので夢オチで片づけることにした。

 …今川ァァァアッ!! このヨゴレ芸風のトレッキー顔が! 根性直しの25回!
 

まとめ

■ここに示したのは大雑把な内容だが、とても全容は明らかにしきれないし、その面白さの半分も伝えきれてはいない。というよりは、意図的に細かいネタバレを回避したつもりである。特に瞳に関して言えば、これはもう紹介するなど勿体なく、ぜひ俺だけのものにしておきた…… まぁいい。今になって尚こんなテキストを読んでいる諸君なら、たかだか五千円くらいの出費を惜しむこともなかろう。この補習問題は言ってみれば、本家スタッフによるものすごくデキの良い同人アニメといったところだ! ―――いや待て、これでは誉めていることにならんか。まぁいい。
 

■さて、最後に諸君らに確認しておこう。つまり、現在のアニメ業界というのは―――いかに萌え勢力がストロングスタイルのアニメを席巻するかにある! 一握りのアニオタの手助けで、神はアニメキャラに興奮し硬マラとなる。おれたちが手当たり次第にエロ妄想しまくるからだ。神には神の遊び方があり、我々は我々で遊ぶ。スポンサーに授けられた制作費への謝意を表すためスタッフたちは、新鮮な萌えアニメを絶えず公共電波で送り届ける。

 アニメより早く神はこの世にあった。
 心はジーザスに捧げてもよい。
 だが貴様らのケツは萌えアニメのものだ…
 わかったか、豚娘ども!
 
 
 
 

 俺は解りたくもないがな。
 

 ―――以上だ、これにて解散! 解散だ、グズども!
 ブラウザを閉じたら一秒で回線を切れ! モタモタするな幼稚園じゃねえぞ!




▼第二十五問「合格発表!心の丘に花の咲く?」(02/06/27放送)
 

“おめでとう!” いま高らかに、彼女たちの幸せを心から祝福したい!

 第十六問あたりの展開から、これは「現実ってのは思い通りには行かないものだけれど、それでも元気に頑張って、そうやって生きていくのが大人になるってことなんだよ」と、教えてくれるアニメなのかと思い、てっきり七人(八人)が心を一つに重ね元の一人に戻り、ナナたちの良いところも悪いところも全部まとめて成長したナナが恋には破れても受験には成功―――なラストとばかり考えていたので、まんまと「やられたー!」な気分ではありますが、しかし、いや良いじゃないですか。

 これじゃ元の木阿弥? けっきょく七人そのままじゃあナナは成長してないじゃないかって?

 いやいや、そんなことはない。

 ナナは立派に成長し、大切な恋心も立派に成就できたのです。会話どころか目を合わせることさえも出来なかった憧れの相手に、せいいっぱいの勇気で、自分の気持ちに素直になって告白できたんですから。ナナは、やっと自分の力で一歩を踏み出せたのです。そして、それは七人みんなの力。彼女らの色んな個性を消化しなくちゃオトナになれないなんて、そんなの、勿体ないじゃないですか。それぞれの可能性が、それぞれの力で、少しずつでも、それぞれオトナになっていけばいい。

 たかがアニメに目くじら立てんなよ。
 こんな不景気な世の中だけど、アニメでくらい大円団のハッピーエンドがあっていいさ。

 素直で、元気で、まっすぐで、一生懸命で、こんなにも可愛いナナたちなんだから、素敵な物語を手に入れておかしいことなんて何もない。幸せな結末を掴むだけの一年を、しっかり歩んできたのだから。

「ううん、大丈夫! そのプリズムで翔べばいいのよ」

 誰しもプリズムを持っている―――こわがらないで翔べばいい。努力は報われないかも知れないし、がんばっても駄目なことだって、そりゃあるだろうけど、でも、そんなのは翔んでみなくちゃ分からない。たとえ失敗して、大切な何かを傷つけ、失ったとしても、きっと他の何かを手に入れているはず。

 だから、つらくても、落ち込んでも、泣きたくなっても。
 満開に咲き誇る古都町の桜のように、空に向かって、大きく元気に歌えばいいさ。
 
 

 ♪明日に向かって とりあえず Success Success 元気よく!
 
 


―――…とまぁ、背中の痒くなるようなテキストはおしまい。んじゃ、いつも通りの芸風に戻って書きますともよ、元気よく! 二週たっぷり溜めた分ガンガン飛ばすぜ振り落とされんなよ!?
 

激震!七郎次vs暗黒卿
 やはり今川バトル演出は闇雲に素晴らしい! こんな絵コンテ切れんのは今川しかいねえッ!

 閉鎖されているはずのあずまさ映画村に、なぜか次々と灯っていく照明! 吹雪舞う夜空に交錯する二つの影! 屋根瓦を猛速で疾走し、 セットの町並をアメ細工のように片っ端から吹き飛ばして爆破しまくるカタルシス! CGエフェクトもド派手に使いまくっての

 炸裂する衝撃波! ほとばしる暗黒気弾! 激突する拳と拳!(…は無かったけど)

 今川節フルスロットルに、もはや脳はクラクラ。暗黒ナナのマフラーは膨張増大してSPAWNマントになるわ、やりたい放題です。戦闘開始直前に足下の雪が闘気の熱でモッファアアア…してたのは吉崎観音風味? 廃墟と化した映画村、瓦礫の山に決着するシーンまで、作監さんの職人芸が冴えに冴えまくったド迫力の美しさでありましたよ。オイラもう満腹。
 

宝石のような笑顔を残して黒ナナは消え、夜が明ける。朝日に輝く雪が万年桜を彩り―――七人は決意のもとに一つとなって、最後のプリズムパワーを発動し… ついに八坂扇へ! そして

 せっかく校門で待ってた神近に気づきもせずに試験会場へ猛ダッシュ!

 かっこよすぎて爆笑しました。神近くん、不憫。
 

涙、涙の卒業式…主に泣いていたのは生活指導と瞳たんでした。林葉が舞妓学校で修行するのは十五問で判明したとおりですが、心配されていた森沼&木枯の二人は、看護学校と声優の専門校へ。しかし森沼のナース姿は不必要にエロすぎるので、ありゃ高齢者のいる病棟へは配置できませんよ血圧あがって死んじゃいます! …いや、若い奴ばかりの病棟でもそれはそれで色々と困るか。

 で、八坂扇に落ちたナナは、瞳と同じ高校へ。おおっ、さすが瞳が「制服が可愛いから」という理由で選んだだけのことはある、檜山校のブレザーは確かに上品で可愛いのう。さて、その先の展開は…

 わっはっはっは。

 まったく、これだから今川アニメはヤメらんねえよな!

 面白おかしく、気持ちよく、こっちの期待をキレイさっぱり裏切ってくれる小気味よさ。
 そして流れる元気な歌声は、七人みんなのSuccess, Success…―――
 
 

 …色々あったけど、このアニメを見続けてきて良かったなぁと、いま心から思えます。

 脚本が面白いとか作画が良いとか、演出が燃えるとか萌えるとか、そういうこととは別にして―――不満がないではないけれど、それでも、そんな拙い部分も含めて、一個の作品として愛おしい、愛すべき素敵なアニメだった。ナナっぺナナさまナナっちナナりんナナっこナナぽんも、もちろんナナも、みんなみんな、いい子です。彼女たちに出会えて、その時間を共有できたことは、俺にとってきっと幸せでした。それだけは言える。

 いつもはテッポーだ暴力だ三池崇史だー!と荒涼無惨でサツバツとしまくった思考ばかりの炎のジョニーも、ナナたちのドタバタを見ているときは気持ちが優しくなれました。たまにはこんなアニメでも視ないと、人間がササクレだってしまいますわな。

 だから今、彼女たちに心からの“ありがとう”を送りたい。
 たのしい時間をありがとう。ついでにムチムチなふとももをありがとう。
 来週から淋しくなるけど、きみらのおかげで、明日も元気に生きてみようかなと思えるよ。
 
 

 ―――さーて、そんじゃHALOでも買いに行っかー!

 うぉらー! 皆殺しの衝動が俺を呼んでいやがるぜー!( 台無し )


 あ、あと、DVDオンリー補習問題のナナ日記は、恒例のハートマン軍曹に仕切ってもらう予定です。なんでもテレ東規制を離れて自由度がかなり増してるらしいので、こっちもそれなりに自由度を増したテキストが展開できるだろうと思います。お楽しみに。


▼第二十四問「受験前日!最後の対決ナナvsナナ?」(02/06/20放送)

ら、! 

「そんなことをしても、敵いはせんよ。もし今度あの子と戦うようなことがあったら…」

「受験、いよいよ明日ね。ほんと、あっと言う間だったね」

「―――ありがとう、瞳」

「確かに私、高校に入るの、エスカレーター気分だったみたい」

「受験が怖い、か…」

「もし落ちたりしたら、どうなるんだろう… そんなことばかり考えちゃって」

「わたし、やっぱり謝りたい! …あの子が許してくれたら、だけど」

「大丈夫だよ。みんなで一緒に―――高校生になろう!」

「気持ち… 鈴木さんの?」

「何だったら、ずっとここにいていいのよ。そしたら、もう受験の事なんて考えなくていいんだもん」

「受験が、ない…?」

「そう、もう何も悩まなくていいの…」

「あなた――― いったい誰なの!?」

「知ってるくせに… なのに、みんな知らんぷり…」

「あなた萱野さんが好きなんでしょ? だったら自分で何とかしなきゃ」

「―――これでわたしたち、元の一人に戻るんだね」

「でも、楽しかったよね。みんないつも一緒で…」

「そうだ! ね、ナナが合格したら、みんなであの丘の桜、見に行こう!」

「うん! わたしたちと一緒に咲いた、あの桜―――」

「おべんと持って!」

「お花見なんてできたら、すてきよね〜」

「よーし! じゃ、受験勉強ラストスパート!」

「わたしたち、これでさよならじゃない…」

「ぜったい帰ってくる」

「そしたら約束どおり、わたしたちと一緒に咲いた、あの桜―――」

「みんなで一緒に、見に行きましょ」

「絶対に… 約束なんだから!」

!」

「いよいよ明日か…」

「せっかくナナと神近くんを結びつける最後のチャンスだったのに。ほんとに、ばかなんだから」

「もうあんたなんかに手出しさせないんだから!」

「どうして…神近くんまで… 信じられない…」

「神近くん、逃げて! 逃げて、早くっ!」

「どうして…何故なのよ…? どうして… どうして!? 神近くんまでッ!!」

「―――もう、いい… もう、いい…! もう、いい…ッ!!」

「こうなったら、春まで待ってられない! 今夜―――わたしたちの片想いを終わらせてみせる!」

「そう、どんなことにも必ず終わりはやってくる… つらいことも楽しいことも、色々あったこの一年。みんなの努力と心の試練。そこには、どんな終わりが待っているのか。そして、この放送にも、どんな終わりが待っているのか…」

「待ってて、みんな! いま、わたしも行くから―――!」


いろいろ考えたけど、やっぱり今はまだ何も書くべきじゃないと思うので、すべては最終回を見終えてからにしたい。それまで言葉はとっておきます… 願わくば、それが祝福の言葉であればいい。

次週、最終回―――「合格発表!心の丘に花の咲く?」  ナナたちの心の決着やいかに!


▼第二十三問「推薦取り消し!私の恋と受験はどうなるの?」
(02/06/13放送)

……。

 ……………。
 

 …ん?

 あぁ、いかんいかん。あんまり面白くて、つい真っ直ぐに見入ってしまった…。そうだった、忘れてた。地道に織り重ねてきた伏線を終盤で一気に解放してグワワーッと盛り上がらせるってのは今川マジックの十八番だったな。ダメだろ。ネタ探すんだろ。シッカリしろよ俺。でもホント面白いや。

「私じゃないのに…」

「冗談じゃない! さっきから聞いてれば、うちの生徒をはなっから疑って…!」

「確かに、あの鈴木は成績も良くはなかったし、特進クラスのお荷物とさえ言われてた。
 ですがね、そちらの学校を受けたいと言い出してからは、クラスの誰よりも一生懸命、必死で、努力して、頑張ってきた… その子が、いま聞いたようなバカなことをする訳がない! それは、この一年間、鈴木ナナという生徒を見てきたわしらが、わしらが一番よく知っておるのです」

「でも、月枝さんはテストを受けられなかったんですよ! それは鈴木さんが、鈴木さんが…!」

「ひどいのは、どっちよ…。何も知らないくせに… ナナの気持ちなんて… 何にも知らないくせに!」

「やめんか神近! それ以上は本当に取り返しがつかなくなるぞ。それが解らん君ではないでしょう」

「われわれ教師など、教え子には何もしてやれんものです」

「なんだろう、みんな何か言ってる… でも、なんて言ってるのか… わからない…」

「わたしじゃ何にもできないのかな…」

「まさかあなた、うそついたのは神近くんの方だって思ってるの?」

「じゃあ、うそついたのは…」

「そう。受験、やり直しだね」

「でも、落ちちゃうだろうね…」

「じゃあ、やめちゃって楽しようか?」

「うん… 瞳と同じ高校に志望変えよう…」

「そうね、あなたはやるだけやった」

「がんばった…」

「でも、それをみんなは認めてくれない」

「信じてくれない」

「だから、誰もあなたを励まさない」

「誰も… わたしを…」

「聞こえるのは、わたしの声だけ」

「聞こえるのは、わたしの…」

「だめっ! まけないで、ナナ…! がんばって、ナナぁ!」

 第十七問での、自分じゃ何もしてあげられないと解ってるのに、それでも親友のため一生懸命だった瞳ちゃんの姿は、決して無駄なんかじゃなかった―――そうなのだ。

 がんばるってことは、それだけで素晴らしいのだ。

 シンプルで力強い、今時こんなにも王道すぎる埃まみれのメッセージを、しかし今川監督は真っ正面から、本気で、全力で叩きつけてくれるのです。清々しいじゃないですか。胸がすくような気持ちよさじゃないですか。今まで、素直に「いい話だなぁ」と思った回でも、テキストを書く以上は心を鬼にしてネタほじくってきたけど、今回ばかりは茶化すのは勘弁な。

 とにかく良かった。面白かった。今の感想は、それだけで十分です。
 

今週の瞳。もうイチイチ何のかんの野暮は言いません。ただ一つ、しんしんと降り積もる雪の夜、やさしく紡がれる彼女の言葉が全てです。

「ありがとう、ナナ…」

 ともだちに心からの“ありがとう”なんて、俺だったら恥ずかしくって言えねーや…。
 やさしい気持ち、大切にしていきたいものですな―――だから、俺からも“ありがとう”。


▼第二十二問「対決!ナナと神近君!面接試験で推薦合格?」
(02/06/06放送)

前回登場した八人目のナナですが、影ナナとか黒ナナとか闇ナナとか邪魔ナナとか、どうにもシックリくる呼び方がないのです。大体からして、せっかく七人を『侍』でリネームしたのに、こんなイレギュラーが登場されては困ります! といった内容の話を友人に相談してみると…

「扱いとしては微妙だけど一応は敵キャラみたいだし、呼称は野武士でいいんじゃねえ?」

 …成る程そりゃいいや。じゃあナナの野武士だからナ武士ってワケだネ! ステキ! イイ!!
 
 

 いい訳ねえだろバカ。

 仕方ないので暫定的にナナの暗黒卿と呼ぶことにします。そのうち赤いライトセイバーを振り回しながら大平透の声で「暗黒面に身を委ねるのだルーク…!(シュコー)とか言い出すことを期待して。


などと当初は考えていたのですが、じっさい目の当たりにした暗黒卿の姿は、これらの想像を鼻息ひとつで吹き飛ばすほどに圧倒的に凌駕する凄まじさだったのでしたなのですのことよ(錯乱気味)

消える! 飛ぶ! 手から気弾! こともなげにバリア展開!

そして必殺…! ブラックホール・フィンガーッ!!

 不敵な妖笑をたたえる彼女が昏く輝く闇色のプリズムを握れば、風が巻き、濡れ羽に冴える鴉のように禍々しき魔性の美に彩られた戦慄の少女に転身する―――ナナレッドの渾身をすら片手であしらい、絶望的な力の差を見せつける暗黒卿のマフラーが風を切り裂く。古都の空を舞う彼女の面影は、しかし冷たい表情の裏側に、なにか底知れぬ孤独と苛立ちを抱えているように思えるナナなのであった…
 

 (ぱくぱくと金魚のように口を開閉して)あ… う… そ、その… ええと… す、すごいことになってきました。やはり今川監督の手腕には最大級の賛辞を以て平伏する以外の術を持ち合わせません。こんなムチャクチャやられたら説得力がどうとか言う次元の問題では既にないです。文字通りの問答無用。

 しかし、ひとつだけ難癖を付けたいことがあります監督!

 ナが、仮面ライダーから綿々と受け継がれる燃える正義の赤マフラーを標準装備しているのだから、暗黒卿には、ぜひとも誇り高き悪の黒マントを靡かせて頂きたかった。

 そして、そんな邪魔くさいものを着たままライトセイバーを振り回して颯爽と殺陣に挑む!などという無茶を平然と敢行し、アンタそりゃナンボなんでもハッタリかましすぎだろ!カッコイイけど!的な存在であって欲しかった。

 また、私はおまえの父だと告白し、嘘だー!と逆上した七郎次の右手を斬り落として欲しかった。

 あるいは新生デススターの責任者(コマンダー)に対し、見え透いた世辞は無用だだの陛下は私ほど寛大ではないだのと精神的に圧力をかけてデススターの一刻も早い完成を督促して欲しかった。

 最期にマスクを取ってみたら、じつは傷だらけの荒井注みたいな顔であって欲し…
 くはないな別に。
 

 で、えーっと、あれ…? 何の話でしたっけ…? まぁいいや。とにかく、そんな感じです。どんなだ。


今週の瞳。七郎次から八人目の存在を打ち明けられて得心がいった瞳ちゃん、ここぞというとき心強い親友としての面目躍如とでもいうべきか、なんとも頼もしい発言をしてくれます―――

「…八人目のナナねぇ」
「うん。もう、びっくり」
「いいわ、今度そのナナが出てきたら、二度とイタズラしないように叱ったげる♪」

 うをー! 俺も瞳たんに叱られてえー!
 いやさ、むしろ瞳たんにこそイタズラしてえーッ!

 …いよいよ発言が犯罪じみてきたので(じみても何も犯罪そのものなので)、今日のトコロはこの辺で。


ナ日記(4)
DATE:02/06/09(Sun) WRITING and EDITING:Johnnie the Fire
BELONGING:[ Committee for Eating 3 Owans of MESHI with Gal games ]