本アルバムは、物真似上手の日本人にしては、特異的なものである。彼らは既にこのファーストで、唯一無二のオリジナリティを確立した。我々はどんな手段を使ってもこのアイテムを手に入れなければならない。(抜粋) |
ヴァイオリン導入のシンフォニック・ロックは何も今になって始まった事ではない。過去にPFM、ウルフ、UK、etc、新しいところではフランスのハロウィーン、日本のアウターリミッツといったところだが、この度めでたく、大阪のミダスも結成以来初のデビュー作をリリースすることとなった。Vo&Vln , Key , B , Drといった、この手のグループ特有のギターレスの4人編成で、解散した同郷のマグダレーナと同様、クラシカルな要素を押し出しながらも、日本人らしいアイデンティティーに裏打ちされたメロディーを大切に保持したサウンドを心掛けている。右遠のヴァイオリンに林のメロトロン(恐らくサンプリング?)を含むキーボードを中心とした演奏は、決して派手ではないが、じっくり時間をかけて味わいながら聴いてみたい作品に仕上がっている。 |
長らく廃盤状態だった88年のデビュー作がフランス盤で再発された。当時、メイド・イン・ジャパン・レコードからリリースされ、ページェントや夢幻らと共に当時の関西ジャップス・プログレを代表するバンドのひとつ。エレクトリック・ヴァイオリンをフィーチャーしたシンフォニック・サウンドでヨーロピアンかつ構築的に聴かせるインスト・パートと、日本語の歌詞で情緒豊かに聴かせるパートが実にバランスよく配置されている。約20年を経た今、改めて聴いても充分通用するところがアルバムの完成度の高さを物語っている。レコードでは4曲だったが、当時CD化したときに1曲ボーナスを加えた5曲入り。 |